結婚式のために遠く離れた街を訪れた夫婦が、式の前の晩、思いもよらない出来事に見舞われました。花嫁のおなかにいたのは、予定日まで1か月以上あるはずの赤ちゃん。散歩の途中で始まった異変に、ふたりは救急車を呼ぶために走ります。ところが、そこから起きたことは、まるで用意されていたかのような偶然の連続でした。
散歩の途中で始まった異変
アメリカで暮らすケルシー・ロスとダコタ・ロスの夫婦が街に着いたのは、式の3日前。会場は小さな結婚式場でした。
式の前夜、通りを歩いていたケルシーに変化が起きます。「お手洗いに行ったら、おなかが痛くて。そうしたら急に、流れはじめたんです」
破水でした。予定日まで、まだ1か月以上ありました。
立ち寄った店にいた産科医
夫婦は救急車を呼ぶため、通りの入り口まで走ります。到着まで15分ほどと告げられました。
そのとき、そばのハンバーガー店にいたのが、非番の産科医でした。医師は救急隊が着くまでケルシーのそばに付き添います。
「何もかも用意されていたみたいでした。何ひとつ、用意なんてしていなかったのに」
ダコタはそう振り返っていると、米の地元局KSNVが伝えています。ケルシーは病院に運ばれ、午前3時すぎに帝王切開で女の子を出産しました。
病院で挙げた結婚式
出産から12時間後、ふたりは予定どおり式を挙げました。ただし場所は、結婚式場ではなく病院の一室です。
花嫁は白いドレス、花婿は濃い色のスーツに着替えました。生まれたばかりの娘が、フラワーガールを務めています。
式を執り行ったのは、新生児集中治療室の責任者を務める医師。同じ病棟の看護師たちが立ち会い、部屋は風船と花、ケーキで飾られたといいます。
「あの子は、これ以上ない日を選んでくれました。今日は母の誕生日で、私たちの結婚記念日でもあるんです」
ケルシーはそう話しました。夫のダコタも、病院の対応について「思っていた以上のことをしてくれた」と語っています。
Photo:Magnific

