問題となったのは、アトラクションの冒頭で、雷鳴とともに天井からつるされた遺体が一瞬姿を現す印象的なシーン。長年親しまれてきた演出だけに、「ついに撤去されたのでは」とSNSでもさまざまな憶測が飛び交いました。
しかし、実際には演出そのものが廃止されたわけではありませんでした。
この騒動が起きたのは、米フロリダのウォルト・ディズニー・ワールドにある「ホーンテッドマンション」。演出用の特殊なスクリーン(スクリーン〈scrim〉)に汚れが付着し、遺体が見えにくくなっていただけだったことが判明しています。

ホーンテッドマンションを代表する名場面
ゲストが部屋に集められると、「この部屋には窓もドアもありません。しかし……私の方法なら出口があります」というゴーストホストのセリフに続き、照明が落ち、雷鳴とともに天井につるされた遺体が一瞬姿を現す演出が行われます。このシーンは、ホーンテッドマンションを代表する名場面として長年親しまれてきました。
ところが7月下旬、一部のゲストから「遺体が見えなくなった」との報告が相次ぎ、「ディズニーが演出を削除したのではないか」とSNSなどで大きな話題になりました。背景には、自殺を連想させる表現への配慮から、この演出の見直しが過去に検討されていたこともあり、撤去説が一気に広がったとみられています。
しかし、その後ディズニーの説明などにより、実際には演出は撤去されていなかったことが判明。遺体を隠すために使われているスクリーンに汚れが蓄積し、演出が見えにくくなっていただけだったといいます。スクリーンが清掃されたことで、現在は再び通常どおり遺体が見える状態に戻っています。
なお、ホーンテッドマンションのこの演出を巡っては、2025年にもディズニー・イマジニアリング関係者が「将来的な見直しを検討している」と明かしていました。ただし、構造上の難しさなどもあり、現時点で正式な変更は発表されていません。
日本のホーンテッドマンションは?
東京ディズニーランドの「ホーンテッドマンション」でも、基本的なストレッチングルームの演出はフロリダ版と共通しています。
今回話題となったのはウォルト・ディズニー・ワールドの事例であり、東京ディズニーランドで同様の変更や演出の撤去が行われるとの発表は現時点ではありません。
Photo:Aflo

