人気テーマパークで起きた来園者同士のトラブルをめぐる訴訟で、運営会社側が勝訴しました。園内で起きた乱闘騒ぎを受け、運営側の責任が問われた事件です。多くの人が訪れる施設で、来園者間の衝突が起きた場合、運営側としてどこまで責任を負うべきか。今回の裁判では、その線引きが争点となりました。
列でのトラブルが園内乱闘に発展
米フロリダ州のディズニー・ワールド・リゾートにあるマジックキングダム・パークで、来園者同士の乱闘が起きました。ショーアトラクション「Mickey’s PhilharMagic」の待機列でのトラブルが発端でした。
原告側は、別の家族が同行者を押したと主張し、近くのキャストに報告。キャストは双方を離すため、別々の入口から案内したとされています。しかしショーの終了後、再び双方が接触したことで、激しい口論と暴力沙汰にまで発展しました。
ディズニー側は「予見困難だった」と主張
現場にいたキャストが警備に連絡後、911にも通報。地元当局が数分以内に到着し、双方の家族はパークの警備事務所へ移されました。
乱闘に関わった男性の1人は、顔に裂傷を負い病院へ搬送。他の関係者からは、騒動でブランド品や携帯電話が破損したとの訴えも出ています。
後日、当事者家族が「キャストが暴力沙汰を防げたはずだ」として、警備体制の過失を理由にディズニーを提訴。一方、ディズニー側は、今回の出来事は予見が難しい突発的な騒動だったと主張しました。
運営側の責任はどこまで問われるのか
裁判所はディズニー側の主張を認め、原告側の訴えを退けました。これにより、ディズニーが来園者側に賠償金などを支払う必要はないとされています。
多くの人が集まるテーマパークでは安全管理は重要ですが、来園者間の突然の暴力行為まで運営側の責任となるのか。今回の判決は、管理責任の範囲を考えるうえで、ひとつの前例として位置づけられます。
Photo: Aflo

