「ブランド名が似すぎている」と主張
パティ・ゴニア(本名ウィン・ワイリー)は、TikTokとInstagramで合計約300万人のフォロワーを持つ人気クリエイター。環境保護をテーマにした動画やイベントを発信し、近年は「Pattie Gonia」の名前でアパレルグッズも販売していました。
これに対しパタゴニアは、「Pattie Gonia」という名称や商品展開が、自社ブランドと混同される恐れがあるとして商標権侵害を主張。2026年1月に訴訟を起こしました。

出典:pattiegonia/Instagam
「活動家を消そうとしている」と反発
パティ・ゴニアは5月、自身のSNSで「企業が活動家を消そうとしている」と動画で訴え、大きな反響を呼びました。
これを受け、「環境問題に積極的な企業がLGBTQ+活動家を訴えるのはおかしい」とパタゴニアを批判する声がSNSに広がり、中には同ブランドの商品を寄付する人まで現れました。
一方で、訴状を読んだ人々からは、「商標権を守るための一般的な対応ではないか」「活動を止めさせることが目的ではない」と冷静な意見も上がっています。
「1ドル訴訟」の本当の目的
今回、パタゴニアが請求している損害賠償額は1ドルのみ。しかし専門家によると、目的は金銭ではなく、自社ブランドの商標を守ることにあるといいます。
商標権は、似た名称の商品を認め続けると権利が弱まる可能性があるため、大企業は将来的な混同を防ぐ目的で訴訟を起こすケースが少なくありません。
実際、マクドナルドが「McDental」、スターバックスが「Sambucks」を訴えた例など、似た名前をめぐる争いはこれまでも数多く起きています。
双方とも歩み寄りの姿勢
その後、パティ・ゴニア側は「訴訟が取り下げられるなら商標登録申請は取り下げる」と表明。一方のパタゴニアも、「ロゴやフォント、ブランドイメージを使用しないのであれば解決策を見つけたい」とコメントしています。
ただし、パティ・ゴニアは自身の名前を付けたグッズ販売は続けたい考えを示しており、最終的な和解に至るかどうかは今後の交渉に委ねられています。
Photo:Mgnific

