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いつものように街を歩いているだけで、突然人生が一変する。ロンドン中心部で、シェア型電動自転車が歩行者に衝突し、女性が重傷を負う事故が発生しました。事故から約2年が経った今も、被害者は後遺症に苦しみ続けています。

10歳前後の少年が運転 女性は全身に重傷

事故が起きたのは2023年8月、ロンドン中心部のセント・ジャイルズ・スクエア。ジェーン・ウアルツィさんは広場を歩いていたところ、10歳前後とみられる少年が運転するLime(ライム)のシェア電動自転車にはねられました。

衝撃で大腿骨、鎖骨、脊椎を骨折し、3度の手術を受けることに。入院は計36日間に及び、脊椎を固定する装具を着けながら、一から歩く練習をやり直したといいます。

「次の瞬間、大きな衝撃がありました。背骨と体が裂ける音が聞こえ、『もう終わりだ』と思いました」と当時を振り返っています。

「まるで無法地帯」恋人が規制を訴え

画像: 「まるで無法地帯」恋人が規制を訴え

事故当時、一緒にいた恋人のデイブ・マティアスさんは、「少年はかなりのスピードで走っていた。振り返ると、ジェーンがスローモーションのように倒れていった」と証言しました。

しかし、少年に対して警察は処分を行わず、Limeからも補償は受けられていないといいます。

デイブさんは「技術的に速度を制限できるのに、なぜ対策しないのか。誰も責任を負わず、被害者だけが苦しんでいる」と怒りをあらわにしました。

ロンドンでは規制強化へ

Limeは現在、ロンドン市内で約4万台のシェア電動自転車を運営しています。利便性が高い一方で、歩道での危険運転や放置駐輪などが社会問題となっており、ロンドン市長サディク・カーン氏も「まるで無法地帯だ」と表現。英国では新たな法律により、シェア型電動自転車の許可・規制権限をロンドン交通局(TfL)に与える制度整備が進められています。

LimeはBBCに対し、「ジェーンさんとご家族のことを思っており、この事故による苦しみを大変残念に思います。安全は私たちの最優先事項です」とコメントしています。

事故から約2年。

ジェーンさんは今も歩道を歩くことに恐怖を感じているといい、「もし高齢者や幼い子どもだったら命を落としていたかもしれない。二度と同じ悲劇を繰り返してほしくありません」と訴えています。

Photo:Magnific

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