しかし一方で、「注目を集めたい」という気持ちが行き過ぎたとき、人はどこまで自分をさらけ出すのでしょうか。そんな現代的なテーマを描いた人気ドラマの最新展開が、いま大きな議論を呼んでいます。

世界的人気ドラマで描かれた衝撃設定
若者たちの恋愛や依存症、SNS文化をリアルに描き、世界的ヒットとなったドラマ『Euphoria(ユーフォリア)』。
ゼンデイヤやシドニー・スウィーニーらをスターに押し上げた作品として知られていますが、最新シーズンではシドニー演じるキャシーが、有料会員向けSNSサービス「OnlyFans」で活動する人気クリエイターになるという展開が描かれています。
人気キャラクターがOnlyFansクリエイターに
シーズン3では、キャシーが婚約者ネイトとの結婚生活を送りながら、成人向けサブスクリプションサービス「OnlyFans」で活動するインフルエンサーになる展開が描かれています。キャシーは注目や承認を求める中でOnlyFansを始め、次第に人気を獲得していきます。

『ユーフォリア』はもともと性的なテーマを扱う作品として知られていましたが、今回の設定は放送前から大きな話題となりました。
予告編でキャシーのOnlyFans活動が示唆されると、SNSでは「また過激路線か」「なぜこの展開にしたのか」といった声が相次ぎました。
「OnlyFansの描き方がおかしい」と当事者からも批判
さらに議論は視聴者だけに留まりませんでした。
実際にOnlyFansで活動するクリエイターたちからは、「現実とかけ離れている」「偏見を助長している」といった批判が噴出。作品内ではキャシーが過激なコスプレや演出を行う場面が描かれていますが、一部のクリエイターは「現実の仕事を見世物のように描いている」と反発しています。
また、シーズン3からレギュラー昇格したクロエ・チェリーも、インタビューでOnlyFansをめぐる社会の幻想について言及。「大金を簡単に稼げるというイメージは実態と違う」と語り、キャシーの描かれ方に疑問を呈しました。
日本ではOnlyFansというサービス自体に馴染みのない人も少なくありません。しかし近年は、SNSで収益化を目指すインフルエンサーやライブ配信者が急増し、「承認欲求」や「フォロワー数」が人生に大きな影響を与える時代になっています。
キャシーの物語も、単なる成人向けコンテンツの話ではなく、「人から認められたい」「注目されたい」という現代人の心理を極端な形で描いたものだと見ることができます。
そのため今回の騒動は、アメリカだけでなく、日本の視聴者にとっても考えさせられるテーマとして注目を集めているようです。
Photo:AFLO

