米税関・国境警備局(CBP)は、複数のクルーズ船で働く乗組員27人の米国ビザを取り消したと発表。対象者の中には、ディズニー・クルーズラインの船で勤務していた人物も含まれていたと報じられています。
米当局が8隻のクルーズ船を調査
AP通信などによると、米当局は4月下旬、8隻のクルーズ船に立ち入り調査を実施。その結果、27人が児童性的虐待画像の「受信、所持、輸送、配布、閲覧」に関与していたと判断したとしています。
対象者の多くはフィリピン国籍のクルーズ船員だったと報じられており、ビザ取り消し後、帰国手続きが進められたとみられています。
ディズニー・クルーズライン関係者も含まれる

今回の対象者には、ディズニー・クルーズラインの船で働いていた人物も含まれていました。ただし、報道では「ディズニークルーズ全体で起きた事件」ではなく、複数のクルーズ船員を対象とした米当局の捜査の一部として伝えられています。
ディズニー・クルーズラインは声明で、「当社はこの種の行為を一切容認しない方針であり、法執行機関に全面的に協力した」とコメント。さらに、「対象者の大多数は当社クルーズラインの従業員ではなかったが、従業員だった者についても既に退職している」と説明しています。
乗客が被害者とはされていない
今回の報道で重要なのは、現時点で乗客が被害者として特定されたとは報じられていない点です。
米当局は、対象者が児童性的虐待画像に関与した疑いについて説明していますが、捜査の詳細や具体的な人物名については限定的な情報しか明らかにしていません。
クルーズ業界にも波紋
家族連れにも人気の高いクルーズ旅行をめぐる今回の報道は、業界全体の安全管理や乗組員の監督体制にも波紋を広げています。
一方で、移民支援団体などからは、ビザ取り消しや送還手続きの透明性を問う声も上がっており、今後は捜査の詳細や当局の対応にも注目が集まりそうです。
Photo:Aflo

