ドイツのトレンド発信地、ベルリンではパリ・ミラノでの時期に合わせてファッションウィークが開催されます。ファッション業界の一大イベントである二都市のファッションウィークには知名度では劣りますが、ベルリンでのFWもファッショニスタの注目するところ。今回はベルリンで開催された2024年春夏コレクションのランウェイショーをいくつかピックアップして紹介していきます。
ウクライナ発のブランド、Bobkova
ウクライナ出身のデザイナーKristina Bobkovaによるカジュアルウェアのファッションブランド、Bobkova。タイムレスかつシチュエーションに左右されない衣服をテーマに日本のカット製法を用いて服づくりをしています。今回のショーではセラミックアーティストのJeva Smithをチームに加え、ベルリンの中心ミッテ地区にあるクラウンプリンス宮殿の庭園にてロマンチックなコレクションを魅せました。
個性的なパターンとネクストチャプター、ODEEH
遊び心のあるモチーフと個性的なパターンで作られるルックが特徴のOtto DrögslerとJörg EhrlichのブランドODEEH。今回「The Next Chapter」と称されたコレクションではショーのオープニングとクロージングにオールホワイトのルックを登場させる大胆な構成。スパンコール生地のスカートも度々登場しトレンドを押さえつつも、ODEEHらしい多様なパターンのプリントは健在です。
フェミニズムを発信する、NAMILIA
今回のベルリンファッションウィークで最も話題を呼んだと言っても過言ではない、Nan LiとEmilia Pfohlによるフェミニズムを掲げ活動するブランドNAMILIA。新コレクションを作るにあたりモチーフとなったキーワードはセックスワーカー・トロフィーワイフ・シュガーベイビーなどと、それらを取り巻くステレオタイプな性差別についてです。ベルリンで発表するに相応しい挑発的なルックの数々は、デザイナー二人のファッションに対する信念と社会への問題提起を感じさせます。
Writer: Yuca