漆黒のボブヘアに、美しいグリーンアイズ、マスキュリンなジャケットを羽織り、首元にはタイ、そしてタバコを片手にストリートに佇む彼女。いま注目のその人は、ロシア人モデルのソフィア・スタインバーグ(Sofia Steinberg)。どこにいてもパッと目を引く端正なルックスと雰囲気を併せ持ち、女性はもちろん男性からも憧れるハンサムウーマンです。近年では、ビッグメゾンのランウェイに登場したり、広告やカタログに起用されたり、今ファッション業界で最も注目すべきモデルの一人。今回は、そんな新星ミューズ、スタインバーグの魅力をたっぷりと探っていきます。

ランウェイデビューはJil Sander 2018-19秋冬コレクション

彼女がモデルのキャリアをスタートさせたのは、12歳の頃です。地元でモデルエージェントからスカウトされたのがきっかけだとか。そして、2018年2月に行われたJil Sander 2018-19秋冬コレクションにてランウェイデビューを果たします。

ボブヘア、ジャケット、タイ、タバコは彼女のトレードマーク!

昨年、ファッションウィーク開催中のストリートにてスタインバーグをキャッチ。マニッシュなジャケットにタイ、そして自身でペイントしたと思われるオリジナリティ溢れるシャツというクラシカルなスタイルが彼女らしい。そんなスタイルも今では彼女のトレードマークとなりましたが、彼女にスポットライトが当たり始めたのは、2019年1月のGIVENCY Spring 2019 Coutureのランウェイがきっかけと言われています。

2019年に行われたGIVENCYのクチュールコレクションが転機

エージェントのアドバイスで、目元を引き立てるマスキュリンなブラックのボブヘアにイメージチェンジし、挑んだGIVENCYのランウェイをきっかけに名だたるビッグメゾンからラブコールが殺到するように。それまでは、今のイメージとは真逆のブラウンのロングヘアで甘いルックスが魅力でした。

2021年「モデルズドットコム」が選ぶ、Model of the Yearに!

さらに、2021年末に発表された世界最大級のファッションメディア「モデルズドットコム」のModel of the Year Awardsでは、読者投票によって見事「Model of the Year」に選ばれ、さらに彼女への関心が高まりました。今では、CHANEL、LOUIS VUITTON、PRADAなど、ありとあらゆるラグジュアリーブランドから出演オファーを受け、トップモデルの地位を確立しようとしています。

今シーズンはDIOR、FENDI、ETROなど数々のランウェイを闊歩

昨シーズンでは、35を超えるショーに出演したスタインバーグ。今シーズンでは、DIORをはじめ、FENDI、ETRO、DRIES VAN NOTEN、SPORTMAX、MOSCHINOなど、華麗なキャットウォーキングで圧倒的な存在感をアピールしました。特にDIOR、DRIES VAN NOTEN、GIVENCYでは、ブランドの顔としてカタログやキャンペーンビジュアルにも登場しています。

モデル、イラストレーター、エンターテイナー……多彩な才能を発揮

子供の頃は、アーティストになりたかったという彼女は、自身の公式インスタグラムに、アートをシェアするサブアカも掲載しています。その実力は、本人が描いたイラストが2020年VOGUE RUSSIA 6月号の表紙を飾るほど。さらに、ミュージシャンとして活動する一面もあり、彼女の音楽はオーディオプラットフォーム、「Spotify」で視聴もできちゃうとか。

モデルとしてだけでなく、アートや音楽など、その恵まれた才能とセンスで世界中の人々を魅了し続けるスタインバーグ。若干20歳という彼女の活躍から今後も目が離せません。