コケットコアが盛り上がりを見せる今季ですが、その一方でリボンが持つラブリーでフェミニンなイメージを払拭し、クールで洗練された雰囲気へと押し上げた「モードなリボン」にも注目が集まっています。海外のストリートでもロマンティックなリボンをカッコ可愛く取り入れたおしゃれさんが続出しました。彼女たちの上級コーデを今すぐチェックしてみて。

2024年春夏コレクションで発表されたモードな雰囲気を宿したコレクション

ラブリーなリボンをミニマルなスーツルックでハンサムに仕上げたキムへキム(左)、まるで特大のメタリックリボンがボディを包み込むような斬新さを表現したニナ・リッチ(中)、シアー素材にリボンを添えたセンシュアルなルックはアレッサンドラ・リッチ(右)。

ハードなレザーで可愛いリボンをモードに昇華

首元の華やかなリボンをポイントにした彼女をパリのストリートでキャッチ。パッと目を引くボリューミィーなリボンはインナーに着用した白のボウタイブラウスです。可愛らしさ溢れる大ぶりリボンですが、ハードなブラックレザーと合わせると甘辛スタイルが完成。レザーが柔らかなシフォンのリボンを一層引き立て、華やかさもアップ。

リボンブラウスはインナーに仕込んで大人顔

イタリアの街角でキャッチしたのは、ファッションジャーナリストで、ヴォーグ・ジャパンのクリエイティブコンサルタントとしても知られるアンナ・デッロ・ルッソ。フリルやリボンがデザインされたロマンティックなブラウスですが、スエード素材のセットアップのインナーに仕込むことでモードなオフィス仕様に。ラブリーさを程良く払拭したアンナらしい着こなし。

ハリのある素材なら大人っぽいリボンスタイルが叶う

ベアトップのフロント部分をキュッと結んでまるでキャンディのようなエッジの効いた着こなしの彼女。大ぶりでハリ感のあるリボンモチーフでワンランク上の可愛らしさを纏うことに成功。さらに、艶やかなフューシャピンクのベアトップを際立てるシンプルなブラックボトムと合わせればモードに着こなせます。

リボンはさりげなく主張してコーデを洗練

ニューヨークのストリートで、シルエットにこだわったシンプルなリトルブラックドレスを着た彼女をキャッチ。控えめに施されたフロントの三連リボンが可愛すぎず上品見え。さらに、腕に提げたバッグのグリップ部分までもリボン仕様になったロマンティックなムードが魅力。

フルリボンのジャケットは辛口に仕上げて

ジャケット全体にリボンがデコレーションされたユニークな1枚を着こなした彼女。一見ラブリーに仕上がりそうなリボンジャケットですが、小さい同色のリボンが施されているため甘さを軽減して、エッジィな雰囲気に仕上げてくれます。さらに、ジョーツと編み上げブーツを合わせて辛口に。

海外のおしゃれ賢者たちが取り入れる「モードなリボン」コーデ。「かわいい」を格上げするスタイリング術を参考に、春の着こなしをロマンティックにアップデートしてみて。

Senior Writer:H_aco