皆さんは、この世に存在しない何かを見た経験はありますか?
今回は「亡くなったはずのお爺さんを見た主人公の友人」にまつわる物語とその感想を紹介します。
(CoordiSnap編集部)

エピソード:2ちゃんねる『洒落怖スレ』@obaketeya_horror
イラスト:テル子武(SKIMA)
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もしかして幽霊

大好きな祖父を亡くした主人公。
昔からおじいちゃん子だった主人公は、葬儀でおいおいと泣くほど悲しんだと言います。

祖父の初七日の日のこと。
荒天だったのにもかかわらず、交通費がない主人公は徒歩で何とか帰宅。

すでに午後7時半を過ぎていました。
その日は自分以外、全員法事に出かけていたため家はひっそり…。

しかし、主人公の部屋の電気や暖房器具は付いています。
主人公は幽霊ではなく泥棒かもしれないと、警戒しながら部屋の中を覗きました。

大好きな祖父の姿

主人公の視線の先には、背中を向けた祖父らしき男性の姿が…。
あんなに大好きだった祖父が、亡くなった今も会いに来てくれたと思った主人公。

昔は怖がりだった主人公も、祖父となれば話は別です。
懐かしさと嬉しさで、思わず涙が出てしまいました。

出典:instagram

その男性は特徴のある咳を何度かし、ぎこちなく後頭部を掻きます。
それは主人公の祖父が、生前よくしていた癖でした。

主人公が「じいちゃん」と声をかけると、男性はゆっくりと立ち上がり振り向きます。
そして「おお…孫か」と、主人公の名前を呼びました。

しかし、その顔はインクを被ったように赤く、主人公には輪郭線がぐにゃりと歪んで見えます。
しかもその声は機械音のようで、主人公の祖父とはまるで別人。

生前のように地方訛りもなく、平坦な話し方なのです。
そして、その男性はのそりと主人公の元へ歩いてくるのでした。

読者の感想

祖父思いの主人公は、亡くなった祖父らしき男性の後ろ姿を見てどれだけ嬉しかったことと思います。
この男性がのそりと主人公の元へ歩いてきて、とても怖かったです。
(30代/女性)

いくら身内とはいえ、家に1人のときに誰かに遭遇するのはとても怖いと思いました。
しかも、顔が真っ赤で話し方も違うのであれば鳥肌が立ちます。
(50代/女性)