秋には、シックなムード漂う「オールブラック」の装いがよく似合います。一方で、ワンカラーかつ無彩色だからこそ、コーディネートがのっぺりした印象になってしまうことも。そこでファッションウィークでの最新スナップから、オールブラックコーディネートを成功させる着こなし術を解説します。お洒落賢者たちの装いをヒントに、黒の魅力を存分に味わって。

シアー素材を加えれば心地よいリズムが宿る

透け感のあるシアースカートに、マスキュリンなジャケットを合わせればかえってスカートのフェミニンさ、繊細さを引き立てることができます。軽やかさを味方につけ、オールブラックの装いにリズムを宿して。足元にはシャープなポインテッドトゥパンプスを迎えると、脚長効果を獲得することに成功。

肌見せそのものをメリハリに繋げる

ソーシャライトのオリヴィア・パレルモは、コットン、サテン、レザーの異素材ミックスにすることで同じ黒の中でも異なる表情をつけました。シャツのボタンをたっぷり開け、お腹周りの肌を見せるとトップスとボトムが間延びするのを回避することができます。仕上げに、端正なオールブラックに馴染ませるように、ヘアをスリークにまとめスタイリッシュに。

レザーアイテムのツヤを味方につける

インフルエンサーのタマラ・カリニャックは、光沢感のあるレザーパンツを迎えることで黒の中にツヤを宿し、のっぺり見えるのを防止。ニットトップスとアウターの畝で、さらなる立体感を確保して。上品シューズは、スリッポンのディテールでかかとを覗かせ、程よい抜け感をプラス。

デニム素材で大人ストリートな着こなしへ

褪せたような色味のデニムセットアップを活用し、大人ストリートなオールブラックコーディネートを披露したインフルエンサーのアレクサンドラ・ゲラン。こなれ感漂うオーバーサイズのジャケット、深いスリット入りスカートならキレよくまとまります。タートルニットトップスとエナメルパンプスを合わせ、黒の多様な表情を見せて。

小さく白を効かせ軽やかさを演出

ワンツーで絵になる黒のセットアップは、着回し力にも優れ1セット持っておくと重宝します。ミニスカートとのセットなら、シックな黒ながらもチアフルなムードを両立することが可能。黒のメリージェーンに、白靴下を合わせ足元に軽快さを加えれば、黒の装いもこんなにフレッシュ。

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秋の街中で映える、シックなオールブラック。異素材ミックスや肌見せ、抜け感をプラスするなどのテクニックを使えばこなれ感が漂います。この秋、改めて黒の装いにチャレンジしてみて。