人気TikTokerが交際相手を刺殺した罪で起訴され、「正当防衛だった」と主張している事件が波紋を広げています。
起訴されたのは、英国ケント州出身のTikTokインフルエンサー、ブルック・ジョージさん(23)。ドバイで交際相手の男性を刃物で刺して死亡させたとして、計画的殺人の罪で起訴されました。
有罪となれば、アラブ首長国連邦(UAE)の法律に基づき、銃殺刑を含む死刑判決を受ける可能性があるとされています。
「殺されると思った」女性は正当防衛を主張
支援団体「Detained in Dubai」によると、2人はオンラインで知り合い交際に発展。最初のドバイ旅行は順調だったものの、2度目の滞在では男性の態度が一変し、支配的で暴力的になったと女性は訴えています。
団体によると、男性は女性のパスポートを取り上げ、顔を殴るなどの暴力を加えたほか、帰国を阻止しようとしたといいます。さらに自宅で再び襲われた際、「命の危険を感じ、とっさに近くにあった包丁を手に取って身を守った」と説明しており、一貫して正当防衛を主張しています。

出典:channel4news/Instagram
母親「娘は別人のようだった」
事件前日、ブルックさんの母テレザさんは娘と電話で話していました。「普段の明るい娘ではありませんでした。何かを隠しているようで、とても静かでした」と振り返ります。
事件直後の通話では、「娘は泣き崩れ、片目は大きく腫れ上がっていました。あれほど怯えた姿を見たことはありません」と証言。「娘は必死にイギリスへ帰ろうとしていたのだと信じています」と話しています。
「女性への暴力事件として扱うべき」
支援団体は、この事件を単なる殺人事件ではなく、DV被害と正当防衛の問題として捜査すべきだと訴えています。また、ブルックさんは拘束後、男性警察官の前で裸になるよう命じられたことや、弁護士が同席しないまま事情聴取を受けたこと、英国大使館への十分な接触が認められなかったことも主張しています。
英国外務省は「UAEで拘束されている英国人女性を支援しており、家族や現地当局と連絡を取っている」とコメントしています。
事件の真相は今後の裁判で明らかになる見通しですが、女性への暴力や正当防衛、海外で拘束された外国人の人権をめぐる議論にも発展しています。
Photo:Aflo
