今回ピックアップしたのは、ボヘミアンとNYのソーホーを掛け合わせた、いわば民族調スタイルに都会的ムードをミックスした「ボーホースタイル」。アイコンたちの懐かしのファッションを振り返りながら、それらをインスピレーションにした令和セレブの着こなしを解説!
【1】シエナ・ミラー

2004年、愛犬とともにロンドンにて。
元祖ボーホークイーンといえば、やっぱりシエナ・ミラー! ティアードがロマンティックなくすみブルーのフレアスカートは、ローライズが今に通ずるものがあります。ゆるっとした白タンクトップで外しつつ、黒のウエスタンブーツを迎えてボヘミアンテイストをミックス。バレンシアガのアイコニックなバッグ「ル・シティ」は当時のトレンドアイテムで、現在リバイバルアイテムとして再び注目を集めています。
【2】パリス・ヒルトン

2002年「Sweet Relief Musicians Fund」イベントにて。
Y2Kを象徴する人物、パリス・ヒルトンもボーホースタイルにチャレンジ。カラフルなフラワー刺繍がアクセントのオフショルダートップスは、ナチュラルなコットン素材がフリースプリットを呼び覚まして。当時の主流ボトムだったローライズのフレアデニムパンツを合わせ、ヘルシーな肌見せスタイルを堪能。ウッドソールの厚底サンダルも懐かしい!
【3】ニコール・リッチー

2009年、キャスキッドソンでのローンチイベントにて。
パリス・ヒルトンと大の仲良しだったニコール・リッチーは、2009年にカリフォルニアの自由な精神を体現するジュエリーブランド「ハウスオブハーロウ1960」を設立。当時のボーホートレンドを捉えたデザインが瞬く間に人気になり、売り切れが続出。このときは民族調のジュエリーをじゃらっと重ね付けして、ボヘミアンな白ワンピースの完成度をアップ。ヘッドアクセサリーも当時話題になったアイテムのひとつ。
【4】ブリタニー・マーフィ

2002年、LAにて。
2009年に惜しくもこの世を去った俳優のブリタニー・マーフィ(右)。サーモンピンクのブラウスとキャメルのローライズパンツという、ボヘミアンなあたたかみのあるスタイリングでLAで登場。存在感のあるバックルデニムもフォークロアなムードを高めています。親交が深かったウィノナ・ライダー(左)は、ボーホーテイストなバッグを投入してモノトーンをトレンドらしくまとめていました。
現代でもシエナ・ミラーをお手本に!

当時のボーホースタイルを今っぽく昇華させるなら、今でもシエナ・ミラーをお手本にしたい! ボーホーシックに欠かせない白のレースワンピースには、重厚感のあるオーバーニーブーツを添えてモダンに更新。ナチュラルなかごバッグや民族調ブレスレットのレイヤードを効かせ精度を高めて。
Senior Writer:Fumika Abe