しかし、そんな彼女を支えたのは意外にも“踊ること”でした。米People誌のインタビューで思いを語ったのは、英ガールズグループ「スパイス・ガールズ」のメンバーとして知られるメル・Bです。
世界的人気を誇ったスパイス・ガールズ
スパイス・ガールズは1990年代後半に世界的ブームを巻き起こした伝説的グループです。アルバムやシングルの累計セールスは1億枚を超えるとされ、女性グループとして史上最大級の成功を収めました。
メル・Bは「スケアリー・スパイス」の愛称で親しまれ、グループの中心メンバーとして活躍。現在もイギリスを代表するポップスターの一人として知られています。
「とても虐待的な結婚だった」
そんなメル・Bは、映画プロデューサーのスティーブン・ベラフォンテ氏と2007年に結婚し、2017年に離婚しました。
今回のインタビューで彼女は、その約10年間の結婚生活について振り返っています。メル・Bは過去にも、結婚生活のなかで精神的な支配や孤立を経験したと主張しており、今回のインタビューでも当時を「とても虐待的な結婚だった」と振り返りました。
一般的に「虐待的な関係(abusive relationship)」は、身体的暴力だけでなく、精神的な支配や威圧、行動の制限、経済的なコントロールなどを含む広い概念として使われています。
離婚後は、自分の人生を再構築する必要があったといい、「自由を取り戻すまで長い時間がかかった」と明かしました。
また、「トラウマは体の中に残る」とも語り、精神的な回復には時間が必要だったことをうかがわせています。
心を救った“踊ること”
そんな彼女を支えたのがダンスでした。もともとダンサーとしての訓練を受けていたメル・Bですが、近年はラテン音楽とダンスを組み合わせたフィットネスプログラム「ズンバ」に取り組んでいるそうです。
「自分で音楽を選べるし、とにかく楽しくて幸せな気持ちになれる」と話し、体を動かすことがメンタルヘルスの改善につながったと説明しました。
一時は「もう二度と結婚しない」と考えていたというメル・B。しかしその後、長年家族ぐるみで親交のあった美容師ロリー・マクフィー氏と再婚し、新たな人生を歩み始めています。
過去の苦しい経験を隠さず語りながら前を向く姿は、多くの人の共感を呼びそうです。
Photo:Aflo