英BBCの調査番組『Panorama』では、2023年シーズンに出演したショーナ・マンダーソンが、番組内で“夫役”だった男性との関係や、その後の妊娠・中絶経験について語りました。
“初対面で結婚”する人気番組
『MAFS UK』は、結婚式当日に初対面の相手と“結婚”する形式の恋愛リアリティ番組。共同生活や“新婚旅行”を通じて関係を築いていく内容で、イギリスでは視聴者数300万人を超えることもある人気シリーズとして知られています。
出典:shoniemandy instagram
一方で近年は、出演者保護やメンタルケアをめぐる議論も広がっていました。
「最初のキスは魔法のようだった」
ショーナは番組内で、瞑想指導者ブラッドリー・スケリーとマッチング。「最初のキスは魔法のようだった」と当時を振り返っています。
その後2人は関係を深め、性行為を行うようになりました。
番組内では、ブラッドリーが「彼女の殻を破らせたい」と話す場面も放送されていた一方、ショーナには“したくないこと”もあると理解している様子も見られていました。
「ショックだったし混乱した」
ショーナによると、2人は避妊方法として“膣外射精”を行う認識で一致していたといいます。しかしある時、ブラッドリーが彼女の許可なく体内に射精したと主張。
ショーナは、「ショックだったし、混乱した。そんなことはしないと話していたのに」と語っています。
また彼女は、その後アフターピル(緊急避妊薬)を受け取りに行った際、番組の福祉担当者が付き添ってくれたとも説明しています。
番組側は「合意だった」と説明
制作会社CPL側の弁護士によると、CPLは数日後に2人と面談を実施。ショーナは、“膣外射精”について「許可を求められていなかった」と説明した一方、その後「問題には感じていない」とも話していたとしています。
また、ブラッドリー側は、「彼女は同意していたと理解していた」と説明。さらに、「性的な不適切行為の主張は断固否定する」「2人の関係は相互の同意、思いやり、愛情に基づくものだった」とコメントしています。
番組は2人を降板させていた
一方、番組の専門家チームは、ブラッドリーのショーナへの“支配的な話し方”に気づき始めていたとも報じられています。その後、制作会社CPLと番組Channel 4は、2人の関係が健全ではない可能性があるとして、番組から降板させることを決定しました。
しかし、降板から約1週間後、ショーナは妊娠が判明。「中絶を受けることにしました。本当に辛かった」と語っています。
BBCの報道によると、英刑事弁護士で、クリエイティブ産業独立基準局の議長も務めるヘレナ・ケネディ男爵夫人は、「相手に体内射精を望まないと明確に伝えていたにもかかわらず、それを強行した場合、性的侵害にあたる可能性がある」と指摘。
また、リアリティ番組について、「閉鎖的で不自然な環境が危険な状況を生み出す可能性がある」との専門家意見も紹介されています。
さらにショーナは、自身のインスタグラムで「この1年間、BBC『Panorama』による『Married At First Sight』出演者ケア調査に関わってきた」と明かし、「自分の経験を共有することで、出演者保護や前向きな変化について、より広い議論につながってほしい」とコメントしています。
Photo:Aflo