韓国ブランドの勢いが止まりません! 新しい価観やスタイルが次々と生まれ、世界のトレンドを牽引する存在になっています。この連載「いま知っておきたい韓国ブランド」では、編集部が注目しているブランドを毎回ひとつピックアップ。最新コレクションとともにブランドの全体像をお届けします。

【HYEIN SEO】

今回フォーカスするのは【HYEIN SEO(ヘイン・ソ)】。独自のクリエイションで韓国国内に支持を築き、NIKEとのコラボレーションや、BLACKPINKのジェニーやリサ、ベラ・ハディッド、ヘイリー・ビーバーらの着用をきっかけに、海外での認知も大幅に広がりました。現在は、韓国ブランドの動向を語るうえで欠かせない存在のひとつです。

FW25コレクション「Midnight Riders」より。(画像提供:HYEIN SEO)

ブランドプロフィール

【HYEIN SEO(ヘイン・ソ)】は、ベルギー・アントワープ王立芸術アカデミー在学中の2014年に、デザイナーのヘイン・ソとCEOのジノ・リーによって設立されたファッションスタジオ。同年、ニューヨーク・ファッション・ウィークにて初のコレクションを発表した。
2018年には拠点をソウルへ移し、SS19コレクション「White Noise」を発表。各コレクションのナラティブは、フィクションや映画のイメージ、あるいは現代のストリートの一瞬の風景から着想を得ており、着る人それぞれの解釈や発見に委ねる余白を大切にしている。ドラマティックなシルエット、アシンメトリーなフォルム、大胆なカッティングといった装飾的要素を持ちながらも、動きを妨げない機能性を兼ね備えている点も、HYEIN SEOのデザインを特徴づけている。(公式サイトより)

購入・アクセス情報

Website:
https://hyeinseo.com/

Instagram:
https://www.instagram.com/hyeinantwerp/

日本国内ではGR8、Nubianで取り扱いあり。2026年春に日本初上陸するWorksoutでも展開予定。公式オンラインストアや各種ECサイトでも購入可能です。

FW25コレクションをチェック

FW25のコンセプトは「Midnight Riders」。バイカーファッションに着想を得ながら、機能性と妥協のないデザイン性を両立させたコレクションです。ペールカラーやスレートグレーを基調としたカラーバリエーションは、都会の真夜中、音の消えた冬の街の空気を想起させます。そんなムードを象徴するFW25のルックの中から、トップスアイテムを4点セレクトしました。

Biker Jacket

(画像提供:HYEIN SEO)

90年代のモータースポーツカルチャーを想起させるジャケット。各所にスナップボタンやベルクロストラップを配し、フィット感を調整できます。オーバーサイズでユニセックスなシルエットには、ルック画像のようなタイトなまとめ髪が好相性。

Double Layer Moto Jacket

(画像提供:HYEIN SEO)

こちらもFW25のメインテーマである、バイカースタイルのテイストが色濃く反映されたシングルジャケット。袖部分は着脱可能でさまざまな着こなしを楽しめます。

Double Layer Bolero Jacket

(画像提供:HYEIN SEO)

ボリュームのあるアームホールとコンパクトな丈感の対比が印象的なボレロジャケットです。アームスリーブが防寒性とユニークさをプラス。レイヤー仕様で着こなしの自由度が高く、着るたびに新しい表情を発見できそう。

Tied Long Sleeve Top

(画像提供:HYEIN SEO)

流線的なカッティングが特徴の変形トップス。首や肩に沿ったシャーリング、背面には大きなカットアウトと、360度美しい一着です。デニムやミニスカートと合わせたデイリーな着こなしにも。

【HYEIN SEO】を形づくるもの

HYEIN SEOのこれまでのコレクションを通して見えてくるのは、ひとつの文脈に回収されることのない多様性。「スポーティー」や「ストリート」といった単語だけでは語りきれません。過去に繰り返し取り組んできたモータースポーツ由来のデザイン要素に加え、テイラードジャケットや学生服を思わせるユニフォーム性、さらにはフォークロア的なムードまで。複数の要素を横断しながら展開されてきました。過去のリファレンスと現在のムードが混ざり合うことで、HYEIN SEOは常に「枠にはまらない状態」を更新し続けてきました。FW25「Midnight Riders」は、その連続性の中にある現在進行形の表現。次にどこへ向かうのか、引き続き注目です。

Senior Writer:Yuko.K