近年、世界のファッションシーンで日本人モデルの活躍がますます注目されています。美佳、樋口可弥子、Aoiなど、世界で著しい活躍を見せる日本人モデルが急増する今、彼女たちは日本だけでなく、世界のトップブランドのショーに欠かせない存在となっています。本連載では、そんな日本のモデルたちの輝かしいキャリアと魅力をお届けします。今回は、谷口天音(AmaneTaniguchi)、IO、小田鈴音(Suzune Oda)の3名をピックアップ。

谷口天音:バレエで磨かれた表現力と圧倒的な存在感

1998年、京都府生まれの26歳。178cmの長身を誇り、バレエで培ったしなやかな表現力を武器に、ランウェイでは圧倒的な存在感を放つ谷口天音。2019年、東京で開催されたヴァレンティノのショーを皮切りに、ジョルジオ アルマーニやジバンシィなどのビッグメゾンに登場。その後も勢いは止まらず、2021年秋冬オートクチュールコレクションにてクチュールデビューを果たしました。最近では、10月にニューヨークで行われたジョルジオ・アルマーニのショーにも出演し、注目を集めました。

IO:多才な才能を開花させ、グローバルなモデルへと成長

1996年、埼玉県生まれの28歳、2018年にモデルとしてのキャリアをスタートさせ、2019年には東京コレクションにてランウェイデビューを果たしました。その後、ロンドン、ミラノ、パリといった海外のファッションウィークでも着実に存在感を放ち、今やグローバルなモデルとして広く知られる存在に。2025年秋冬パリ・ファッション・ウィークでは、イッセイミヤケのショーに登場。鮮やかなイエローの衣装を纏い、圧倒的な存在感を放つ彼女の姿は、観客の記憶に深く刻まれました。また、オンラインでゲーム実況を配信するほどの無類のゲーム好きでも知られています。

小田鈴音:セリーヌをはじめ、世界の舞台で輝く

2001年、京都生まれの23歳。モデルとしてのキャリアは16歳の時、母親に勧められてスタート。まだ若干16歳でありながら、その持ち前の端正なビジュアルと優れたモデル体型はすぐに注目を浴び、ファッション業界への第一歩を踏み出しました。2022年2月、パリ・ファッション・ウィーク初参加を果たし、初めてのパリコレにも関わらず、ザ・ロウ、クロエ、ミュウミュウといった世界的に有名なブランドのランウェイを堂々と歩き、瞬く間にその名を広めました。さらに、セリーヌからは何度もランウェイモデルとして抜擢され、信頼を寄せられていることからも彼女の実力が伺えます。

「世界で活躍する日本人モデル」と題して3回にわたり、6名の日本人モデルをご紹介しました。彼女たちの美しさや才能は国境を越え、グローバルな舞台で輝きを放っています。次世代モデルとして新たな道を切り拓いていく彼女たちから今後も目が離せません。

Senior Writer:H_aco