もともとはヘアメイクさん??
地元・福岡でヘアメイクの専門学校に通っていたので、そのままヘアメイクアーティストの仕事をしていました。広告やウェディング撮影のヘアメイクなどをしていて、楽しかったんですが、ファッションの世界でブランドイメージを視覚化するプレスの仕事に憧れるようになったんです。
根がミーハーで、雑誌もモデルも大好きだったんで気になるブランドのシーズンビジュアルも常にチェックしてて、自然と言えば自然な流れですね。
福岡でアパレルに転身を?
はい。福岡のお店で2年、その後に東京店に異動して、憧れのプレスに向けてまずは店頭での接客を磨く日々でした。そしてプレスに転身して、色々な転機があって、現在のADAM ET ROPÉプレスになって4年目です。実際にやってみて、「やっぱりプレスって楽しい。間違いなく、これが天職」って思いますね。
そんなプレス職の魅力ってなに?
やっぱり人とのコミュニケーションが基本になる仕事だからですね。人と関わり、話し合うことでたくさんの刺激をもらう。それが私の一番の原動力であり、喜びですね。
プレスって何かを伝える仕事なんで、1人では絶対に完結しない。ブランドにとって伝える何かは、デザイナーやディレクターと話して出て来るし、それをスタイリストさんやモデルさんに伝えて貸出。メディアやSNSでも他者に伝える。その伝えることを通じて、私も相手からエネルギーをもらうんです。それがこの仕事の喜びですね。
高嵜さんと言えば、業界ではある“ドラマ売れ”がちょっとした話題でした
以前のお話ですが、俳優の川口春奈さんが主演ドラマで着用する衣装を(ドラマのスタイリストが)探しているという噂を聞いて、本当にダメ元と思ったんですが、担当のスタイリストさん宛にメッセージをしたんです。
すると実際に見に来てくれて。偶然にもスタイリストさんのイメージにもピッタリで、採用してもらい、川口さん着用で放送されました。
それがきっかけで、すごいヒットと話題になりました
実は着用してもらった商品は、放送前は一番の売れ筋とは言えないモデルだったんです。でも、きっと作品と川口さんに合うんじゃないかと思って、何の伝手もないのでアプローチして、たまたま偶然が重なってですが大ヒットしました。
いつもこんなことばかりじゃなくで、へこむことも多いですが、人が好き、コミュニケーションが好きなので、思い切って誰とでも、どことでも話す。アプローチする、そんな自分の仕事への思いが上手く行ったのかなと嬉しい思い出です。
現在はプレスに加えて、ウェブVCというお仕事もされているとか?
ウェブVCは、デジタル上でのブランドの世界観とコミュニケーションを設計するお仕事です。自分たちでファッションビジュアルを作り上げ、またホームページのイメージやSNSの投稿なども考えます。
プレスとウェブVCのどちらかだけにしておけば良かった……と思うほど大変な時もあるのですが、両方があるからこそ、自分にとって天職で充実した日々なんだと思っています。
ウェブVCの仕事で色々なことを考え、プレスの仕事で他者とたくさんつながる、話す。インプットとアウトプットというか、そのバランスが自分にとっては忙しさ以上の得るものですね。
そんな多忙な日々でリフレッシュは?
プール活です。同僚に水着をプレゼントして、社内でプール仲間を増やしてます(笑)。仕事終わりに会社の近くにあるプールに行って、銭湯もあるので入って。週1回は行っています。
「水に流す」とはその通りだなと思うんですが、プールで軽く泳ぐだけで、クヨクヨしていることなんかもリフレッシュできて、私にとっては最高の自分時間です。腰痛も肩コリも良くなって最高で、昨日も行きました。
いまのお仕事のテーマは
新ラインの立ち上げです。ADAM ET ROPÉから、洋服の「エモエレ」とバッグの「パフト」という2つのインラインブランドが立ち上がりました。
スタートから関わり、発売に合わせてインラインブランドの情報発信をするのは初めての経験なので、思い入れを持っています。
それぞれのブランドのウェブページとSNSが公開されているので、いまはこれを自分の家族のように育てて行くのが一番のモチベーションです。