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私の友人・麻衣さん(仮名)の誕生日が近づいてきた頃。娘と「なにを食べようか?」と話していると、夫が「コロッケはどう?」と提案してきました。でも夫は料理をしないので、麻衣さんが作る前提……イラッとしつつなんと言い返そうか考えていると、娘の一言からまさかの展開に!?

楽しみにしていた誕生日

私の誕生日が近づいてきた頃のことです。6歳の娘が、「ママ、お誕生日なにする? なに食べたい?」と嬉しそうに聞いてくれました。

わが家では、家族の誕生日になると、私が少し豪華な料理を作るのが恒例です。子どもたちが喜ぶように、普段より手の込んだメニューを頑張ることも多くありました。

夫からの軽い提案

そんな流れもあってか、横で話を聞いていた夫が突然、「コロッケなんてどう?」と言い出しました。さらに、「ママも好きだしいいんじゃない?」とニコニコしています。ただ、夫は普段ほとんど料理をしません。つまり、その発言は完全に『私が作る前提』なのです。

私は心の中で、(なんで自分の誕生日に、自分で手間のかかるもの作らなきゃいけないのよ……!)とイラッとしてしまいます。たしかに、コロッケは家族みんな大好きです。でも、工程が多くてかなり手間のかかる料理でもありました。

娘の一言で変わった空気

どう返そうかと思っていたそのときです。娘がパッと目を輝かせながら、「いいね〜!」と大興奮。そして満面の笑みで、「じゃあ、私手伝うから、パパ教えてね!」と言ったのです。その瞬間、夫は「え、いや……」と急にしどろもどろに。やっぱり自分が作る前提ではなかったようです。

一方の娘は、すっかりパパと一緒にコロッケを作ると思ってワクワクしています。夫は焦った様子で「いや、コロッケはやっぱり難しいかも……」と苦笑い。最終的には「……ごめん。他のメニューでもいい?」とかなりタジタジになっていました。

誕生日をきっかけに

その夫の様子を見て、私は思わず吹き出してしまいました。結局、その年の誕生日は、夫と娘が協力して簡単な料理を担当してくれることになったのです。慣れないながらも一生懸命準備しているふたりを見ていると、なんだかこちらまで嬉しくなりました。

普段は食べたいものを『言うだけ』だった夫も、作る側の大変さを少し実感したのかもしれません。娘の無邪気な一言がきっかけで、いつもの流れが少し変わった誕生日になりました。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2025年6月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

EPライター:辻 ゆき乃
調剤薬局の管理栄養士として5年間勤務。その経験で出会ったお客や身の回りの女性から得たリアルなエピソードの執筆を得意とする。特に女性のライフステージの変化、接客業に従事する人たちの思いを綴るコラムを中心に活動中。

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